将来の夢ってあるじゃない
小学校で書かされる(?)やつ
みなみなさま、あれなんて書いてました?本当に思っていようがいまいが、なにと発表していました?
わたしはねーーーーーーーケーキ屋と牧場主と宇宙飛行士!
朝食バイキング全盛り
世間一般として、女子の将来の夢回答占有率の上位がケーキ屋だと思う
で、だいたい「ケーキ屋さんになゆ!」って言うと堅実なタイプの親戚に言われるわけよ、
「重労働だよ、やめときな」って
ということで今回は!クリスマスのケーキ作るバイトした話~~~~~~~~!!!!!!!ヒューーーーーーーーーー
その導入いる?って思ったやつを片端から鏡餅のカドで殴る
時は令和、コロナがコロナってるために短期バイト流浪の民と化した私は、まんまと大量の募集がかかっているそのバイトに応募した。
すなわち「クリスマスのケーキとおせち作るの手伝ってにゃん♡」である
へぇ…………おもしれーバイト
お前時給高ぇな
飛びつきました
そりゃもう飛びつきました
期間はクリスマス前から大みそかまで
内容は製造補助
作業場は寒いから温かくして来なさいとのこと
アーン?未体験じゃねぇの
(訳:いままでやってきたバイトと毛色が違い過ぎて、どんなものか楽しみです!)
勤務前に大腸菌云々の検査やって、いざテイクオフ
装備は厚手のスウェットとヒートテックのやつ
初陣はトッピング用のイチゴのヘタ切り
広い厨房では製菓の皆さんがあわただしく駆け巡っている
わぁ…戦場…
そいでもって、クリスマスのケーキ以外の菓子の製造も行われているため、めっちゃいーーーーーい匂い!
駆けるスタッフ!焦がしバターの香り!!山積みにされたイチゴ!!!
駆けるスタッフ!焦がしバターの香り!!山積みにされたイチゴ!!!
なされない作業説明
Oh………
しょうがないので駆けるスタッフを逐一捕まえて情報を吐かせる
どうやら我々はマジでヘタ切るだけでいいらしい
じゃあサッと伝えてほしかったにゃん…
切るひたすら切る
トッピング用とあって形のいいイチゴ共はなんとも切りやすかった
上下に貸出の工場の人が着るような服着てるんだけど、これがイチゴの返り血でどんどん真っ赤になる(切ってヘタを下に落とす際にイチゴの断面が服に当たる)
ちょっと作業するだけで室内はイチゴの香りに包まれた
あぁ^~イチゴ狩りの香~
小休止
イチゴ切り切り切り
「ちょっといい?」
「あ、はい」
包丁着陸
「キミ、そっちのスポンジチームに加わってちょうだい」
「了解です」
What ????
ぺっぺこ移動
移動した先には一面のスポンジ畑
まぁるいスポンジ生地が大量に並べられていた
「お、きたきた。じゃあこのスポンジに巻いてあるサランラップ剥がしてもらって、ここに並べてってちょうだい」
「はい!」
「スポンジが無くなったら、そっちにまだまだ残りがあるから、持ってきてドンドン開けちゃってちょうだい。入れ物の段ボールは、溜まったら開いて投げてちょうだいね。捨てる場所は溜まってから教える!大丈夫そう?」
「はい!合点承知です!!」
なんてわかりやすい説明なんだ
そしてなにより作業内容を伝えてくれる…
助かる…
ということで今度はメリメリとラップを剥がす作業
全部巻き方が一緒だから、慣れたらどんどん進む
スポンジは何枚かに切られていて、それら薄いスポンジ(うすぽんじ)は大きな作業板に並べられていった(私はマジで剥くだけ。剥くだけコットン)
次の瞬間、衝撃的な映像が…!
ぜんぜん衝撃的ではない
並んだうすぽんじに別のスタッフの人が、なにやらジョウロのようなもので液体をかけている
なんやあれー?……ッ!刹那、脳裏によぎるなけなしの製菓知識…ッ!
あれは……シロップだ!!!!!!!!
知ってるのか雷電!?
ああ、聞いたことがある。そのままの生地だとパサパサしてしまい、口当たりが悪くなってしまう。また、他の具材との接着も弱くなり、強度も落ちてしまう…と!
それらを防ぐために、スポンジにシロップを塗るのだ!!
ナ、ナンダッテー!!?!?
…
たぶんシロップやね
いーい香りがする
上からしゃばしゃばと振りかけられる素敵液体
こっそりスポンジに代わって座ってたら口にかかってくれないだろうか
やらんよ
そんなこんなで、ケーキバイトの夜は更けていく
締め方下手か?
ヘタだけにってか!ガハハ!!
ハ…ア……ワ……ゴメンナサイ……